山梨県甲府市の空手道場空手道爽光会

指導にあたって~代表者が空手の稽古指導において基礎としている考えです。~

公平な指導

公平な指導~選手という概念なし、みな等しく選ばれた会員~

空手の稽古においては、大会エントリーという機会があります。大会種目は、対戦形式の組み手競技以外にも、型競技もあります。よって、種目を選ばなければ、どの種目にもエントリーができます。ちなみに、空手以外にも競技というものは、ときとしてエントリーすることすら叶わない場合もあります。いわゆる、選手枠、野球でいうところのレギュラー、ベンチ枠、それ以外はスタンド応援など、です。
つまり、選手とは、読んで字のごとく「選ばれる」という側面があります。しかし、幸い、空手においては、レギュラーという概念がなく、「選ばれない」というケースはほとんどありません。しかも、大半がオープントーナメントなので原則、エントリー=出場という図式です。
これが、スキルアップにおいて必要な経験の場をもれなく提供してくれる空手の良いところと思っております。

公平な指導

■弊害もあり~大きな悩みの種を何とかしたい~

ところが、弊害もあります。空手の稽古は、中学校や高校のように、数年間という限られた期間での活動ではありません。学校への入学前から、その卒業後まで、学年、学校の枠にとらわれず継続します。よって、いつでも大会にエントリーできるということが逆に弊害を生んでしまうことがあります。
まず、気がつくと、大会にエントリーする集団と全くしない集団とが真っ二つに区分されてしまう状況が見受けられます。そして、これが悪化すると、大会出場を果たしたことまではよかったのですが、なかなか大会で勝つことができずに強い挫折感を感じて次の目標を見失ってしまう者、謙遜しすぎてエントリー自体しないまま自分自身を追い詰めてしまい目標を定める事が出来ず稽古自体がマンネリ化してフェードアウトする者、つまり、どちらの集団からも挫折者が出るというよろしくない図式が生ずる場合もあります。
特に少年部では、保護者がエントリーの責任を負うことから、本人の空手の方向性が保護者によって作られるという致し方ない側面があります。その結果、保護者同士の交流も大会へのかかわり方により、会員本人の知らないところで真っ二つになるケースも稀にあります。さらに、大会にエントリーする集団の保護者間では、大会成績をめぐるぎくしゃくした関係が生ずることもあります。
スキルを上げるはずの大会がその稽古を継続する死活問題にまで発展してしまうようでは、本末転倒になってしまうことは、私も大会に育てられてきた人間だけに大きな悩みの種です。

公平な指導

■選手クラスを設定していない~会員は等しくみな「選ばれた会員」~

そこで、当会では、「選手」という概念を設けていません。特定の集団だけに、プラスアルファの稽古、いわゆる、特訓、特別稽古もしておりません。「稽古は嘘をつかない、上達には一定量以上の稽古が必要である」という言葉には、私も異論はありません。
確かに、突出したスター選手を輩出し、組織の平均レベルをあげることも所属会員の士気を高めるetc戦略です。しかし、そこまでは、上記のように少なからずの弊害はないとはいえません。そして、その弊害を良しとせず、そこからも稽古外での真っ二つの分断が生じる可能性があるとしたら、それは、メリットがあろうと総じて良い組織と考えることはできません。
これらは、組織としての指導方針、価値観にもよると思います。あくまでも文武両道を念頭に「空手を通じて」という部分を大切にする組織としては、会員は等しくみな選手、換言すればみな「選ばれた会員」として待遇する必要があります。

公平な指導

■お互いが最高の稽古相手~年齢、性別を不問に、相手にとって不足はない~

もう一つ、これは、全員にとって全員がお互い等しく稽古相手になれる、という事も意味します。対戦稽古を一つ例にとっても、それは稽古の一環ですので選手も非選手もなく会員であれば、相手に不足はありません。
お互いに、対戦稽古の延長として大会は当然に控えている者同士です。何も、名だたるオープントーナメント大会やその周辺大会にエントリーしろとは言いません。交流試合、友好道場間での交流試合、もしくは観衆の前での演武でも充分です。
大会などへの出場機会を確保しているので、まずは、会員の皆様、全員に稽古の過程で演武や大会を経験するように指導いたします。そして、稽古の途中経過である審査においては、何らかの大会出場、演武出場を審査要件に入れております。
一見すると、先の選手という一団への特別稽古がないことが、稽古環境として緩やかなものと思われるかもしれません。しかし、大会などへの出場経験を審査における要件としている分、緩やかではない昇級基準で補填しています。

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