一本勝ち
一本勝ち=KO勝ちという公式はあまり好きではない。
・技のスピード
・角度(適格性)
・「一定」以上の力
があったので、結果的に効果的な攻撃ができた。
技ありか、一本勝ちかは、程度の差でしかない。
そうはいっても、武道・格闘技において一本勝ちが
取れることは、稽古の証としては、「一応の」合格点。
よく、
「勝てればいいなぁ」
というのに、もう一声
「全試合一本勝ちで優勝したい」
と唱えながら、稽古をするのでは結果は桁違い。
さきの、「一定」以上の力と書いた、「一定」とは、体格に比例しないということ。
不思議なことに一本勝ちが多い選手は、体格的に
恵まれているのか、といえばそうではない。
体格では読めないところが興味深い。
なぜなら、スピードと角度も一本勝ちの不可欠の要素だから。
スピードと角度は体格には無関係で体得できる。
ただ、「一応」と書いたのは、
相手がいるから、相手の耐久力にも依存するので。
相手が屈強だったら、単なる打ち合いの中の1つの技で
しかなかったのかもしれない。一本勝ちをとった
相手との格闘の延長上に、一本勝ちか技あり、
または単なる打ち合いのなかの、一つの技になるのかは
わからない。
確実に言えることは、一本勝ちをとることを念頭に、技を稽古し
組み合わせを考えることは、稽古時間が少なくても十分にできる
一番効率の良い稽古ということではないか。