先輩(1)
縦社会の道場では、先輩後輩の関係が必ずある。
年下の先輩もあれ、年上の後輩もあれ。
それはそれで、やはり縦社会。
卒なく、という感じで。
年も上、道場でも先輩、大会でも活躍、となると、
格闘技という世界でも、あこがれの先輩という存在は体ず出てくる。
ただ、宝塚歌劇団のように、取り巻きになってはいけない。
宝塚歌劇団の場合は、取り巻きは絶対に宝塚歌劇団員にはならない。
劇団員とファンという構図がある。
しかし、格闘技、ここでは空手の場合、先輩との修行年数は埋められなくても
同じ舞台で相対すること、この可能性も憧れとともに並走させていかなくてはいけない。
○○先輩と一緒に稽古しているAクン、
○○先輩と稽古している限り、Aクンは稽古をしている限りは
○○先輩の陰に隠れて、その○○先輩を超えることができない。
じゃあ、いつ○○先輩から離れるのか?
それは、そのAクンにも後輩ができた瞬間に、今度は
打倒○○先輩
になればいい。