親、兄弟姉妹
道場生と指導者とは、気が付いてみると親、兄弟姉妹みたいな関係になっている。
ほめることよりも、口うるさいことを言うことの方が多い。
いつからそうなったのか、というより、そうならないと困る。
厳しく言って、そうなってほしいというところに近づいたと思ったら、またさらに高いところを求めさせる。
「優等生だったんじゃないですか」
「・・・いえ、ほめられたことなんて、いちどもありません。」
それが、稽古というものの日常だから。